南極を除き、固有の陸生哺乳類がいない世界最大の島はニュージーランドの南島で、2番目がニュージーランドの北島となります。
ニュージーランドの陸地には2種のコウモリを除き、近年まで哺乳類は生息していませんでした。(沿岸部には鰭脚類などの哺乳類が生息していた)
そんな哺乳類がいないニュージーランドの地上に進出したのが鳥類で、ニュージーランドでは飛べない鳥が繁栄する独自の生態系が築かれます。
古くは絶滅した巨鳥のジャイアントモア、ニュージーランドの国鳥に選ばれているキーウィ、世界で唯一の飛べないオウムのフクロオウムなど、ニュージーランドには様々な飛べない鳥が生息することとなりました。
その後、西洋人による大規模な移民時に様々な哺乳類が持ち込まれ、現在のニュージーランドには哺乳類が生息しています。
その結果、本来あった生態系は危機的状況に陥ります。
そういった状況を鑑みて、2016年にニュージーランド政府は、家畜などを除いた外来動物を2050年までに根絶するという計画を発表し、世界中で大きな反響を得ました。
一方で、ニュージーランドの情報サイトには以下のようなことが書かれています。
ニュージーランドでペットを飼っている世帯は全体の3分の2を占めており動物愛護の先進国として知られています。
ペット先進国ニュージーランドの動物愛護団体SPCAとはCompanion Animals in New Zealand 2020の調査によると、ニュージーランドでペットを飼っている世帯は全体の3分の2を占めており動物愛護の先進国として知られています。この国では、保護動物団体、もしくはブリーダー...
この話に、違和感を覚えないでしょうか?
ペットを含む人間が持ち込んだ動物が本来の生態系を壊しているという話なのに、ペットを飼っている人が多いから動物愛護先進国と主張することは、矛盾を感じざるを得ません。
ニュージーランドが本気で生態系を取り戻したいのなら、ペットの飼育も禁止しなければならないと思われます。
ただし、人口500万人を超える今のニュージーランドからイヌやネコを根絶するなんて不可能な話です。
ましてや“ペットを飼う人が多い動物愛護先進国のニュージーランド”では、余計に不可能なことでしょう。
ニュージーランドには、こういった人間が持ち込んだ外来種の問題もありますが、人間そのものによる影響のほうが大きいのかもしれません。
しかも、それは近年に移民してきた西洋人ではなく、ニュージーランド先住民であるマオリ族がやってきたときから始まっているのです。
マオリ族は、おおよそ1000年前にニュージーランドへ到達したとされています。
狩猟採集生活をしていた当時のマオリ族にとって、大きな飛べない鳥は格好の獲物だったようで、モア類は人類到達から僅かな期間で絶滅し、ニュージーランドの生態系は大きく崩れました。
このようなニュージーランドに関する生態系の問題は、人類が近年に到達したから強く感じるだけで、おそらく日本やアメリカ大陸などでも、同じように人類到達後には生態系の大規模な変容が起こっていたものと思われます。
そう考えると、ニュージーランドで今起こっていることは世界全体の問題と捉えることもでき、ここから考えるべきことも多いのかもしれません。
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