家畜化された動物の中には、野生に戻る能力を完全に、あるいはほとんど失っているものがいます。
そんな野生回帰能力を失った動物たちを紹介ししていきます。
ウサギ(の一部)

- 【学名】
- Oryctolagus cuniculus
- 【分類】
- ウサギ目
- ウサギ科
- アナウサギ属
ウサギ(カイウサギ)の一部品種は、人為的に大幅な改良がされており、野生への回帰能力を失っているものと思われます。
※画像は長毛のイングリッシュアンゴラという品種。
ハト(の一部)

photo credit:pomeranian pouter(yellow barred) by jim gifford ![]()
- 【学名】
- Columba livia
- 【分類】
- ハト目
- ハト科
- カワラバト属
ハト(カワラバト)の一部品種も、ウサギ同様に人為的な改良がされており、野生への回帰能力を失っているものと思われます。
※画像はポーターという品種。
イヌ(の一部)

- 【学名】
- Canis lupus
- 【分類】
- ネコ目
- イヌ科
- イヌ属
チワワなどの極端に小型化された犬種や、飼育目的によって異常な形に変えられた犬種は、既に野生への回帰能力を失われているものと思われます。
イヌと同じく愛玩動物として多数飼育されているネコ(イエネコ)は、品種による体格差がそこまで大きくなく野生回帰能力をイヌほど失っていない模様です。
※イヌはオオカミと同種あるいは亜種とされている。
※画像は体格、皮膚のたるみ、毛の長さなど、あらゆる面で野生への回帰が難しいと考えられるペキニーズという犬種。
キンギョ(の一部)

- 【学名】
- Carassius auratus
- 【分類】
- コイ目
- コイ科
- フナ属
目立つ色をしたキンギョ(ギベリオブナ)は、捕食者に見つかりやすく野生で生き残ることがかなり厳しくなっています。
デメキン、スイホウガン、ライオンヘッドなどといった異常な形をした品種は、さらに野生での生活が厳しく野生回帰能力をほぼ失っていると思われます。
同じような目立つ色に品種改良された魚類のニシキゴイは、半分自然地帯と言えるような池などにも、かなり生息しているので野生での生息が可能な(野生回帰能力がある)ようです。
※画像は出目金(デメキン)という品種。
カイコ

photo credit:Bombyx mori1 by Zivya ![]()
- 【学名】
- Bombyx mori
- 【分類】
- チョウ目
- カイコガ科
- カイコガ属
カイコは、完全に野生回帰能力を失った唯一の家畜動物(昆虫)です。
幼虫は、足の筋力が退化しており、まともに木をよじ登ることもできず、野生下ではエサ(クワの葉)を食べれずに餓死してしまいます。
また、成虫も体が大きい割に羽を動かす筋力が弱く、飛ぶことができないので繁殖行動が不可能となっています。
おまけ
最後に、とても野生では生きていけなそうなウサギ(アンゴラ種)の動画を紹介します。
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