地球の歴史では、過去に5回、生物の大量絶滅があったとされています。
1回目が、約4億4380万年前(オルドビス紀末)の『O-S境界』、
2回目が、約3億7220万年前(デボン紀末)の『F-F境界』、
3回目が、約2億5100万年前(ペルム紀末)の『P-T境界』、
4回目が、約2億130万年前(三畳紀末)の『T-J境界』、
5回目が、約6550万年前(白亜紀末)『K-Pg境界』
です。(この5回の大量絶滅をビッグファイブと呼ぶ)
しかし、この回数が6回に増えるかもしれません。
その理由は、現在の地球で、人類の環境破壊による影響で大量絶滅が進行中と考えられているからです。
環境破壊と聞くと、産業革命以降に起こった自然環境の大規模な破壊を思い浮かべる人が多いでしょうし、確かに、その影響も甚大なのですが、動物の絶滅に対する人間の影響はもっと昔から起きています。
マンモスが絶滅した原因に、人間による過度な狩猟が影響しているという話を聞いたことがないでしょうか?
前回の記事で示した通り、日本列島にもナウマンゾウというゾウが広く生息していた他、ヤベオオツノジカやハナイズミモリウシという大型の哺乳類が生息していましたが、人類到達後に次々と絶滅しています。(第四紀の大量絶滅)
オーストラリアでは、ディプロトドン(ウォンバットに似た大型哺乳類)、ティラコレオ(タスマニアデビルに似た大型哺乳類)、ドロモルニス(大型の陸生鳥類)、メガラニア(史上最大のトカゲ)、メイオラニア(史上最大のリクガメ)という大型の地上動物が、南米では、マクラウケニア(滑距目という現存しない大型哺乳類)、ドエディクルス(大型のアルマジロ)、メガテリウム(巨大なナマケモノ)という大型の地上動物が、人間の到達・拡散と同時期に絶滅しています。
これら動物(俗に言うメガファウナ)の絶滅は数万年前という古い話であり、実際に人類の影響で絶滅したのか判断が難しく、議論が続いている状態です。
この時代は最終氷期という恐竜絶滅(K-Pg境界)以降でもっとも寒冷化した時代と、その終焉の時期なので、環境変化が激しく、人類の影響と環境変化の影響のどちらが大量絶滅の原因なのかは明確に分かっていません。
しかし、有史以降に人類が到達したマダガスカル島やニュージーランドでも、エピオルニスやモアといった巨鳥が人類到達後の僅かな期間で絶滅しているので、過去に起こった大型動物の絶滅も人間拡散の影響が大きかったと考えられています。
少なくとも、人類の影響が一定数あったことは確実視されているようです。
個人的な考えでは、環境に大きな変化が起こり動物全体が弱っているタイミングで、人類が強力な力をつけたことが原因と考えています。
仮に人類を含めた動物全体が弱っていけば食物連鎖のバランスは維持できたかもしれませんが、このタイミングで人間だけが道具などを用いた狩猟や防寒などという力を身につけ、過剰殺戮(オーバーキル)が起こったと考えられます。
そもそも環境変化で自然に獲物となる動物が減っているわけですから、当時の人も必死で食料を確保しようと考えたのでしょう。
しかし、結果として工夫をこらし知恵をつけたことが過剰な狩猟に繋がり、狩猟対象の動物が減る度に移動を繰り返して各地で絶滅が起こるという悪循環が生まれたとすれば、起こった現象に対しての辻褄が合います。
いずれにせよ、現在はアフリカと東南アジア・南アジアを除き、1tを超えるような地上動物は全て消えてしまいました。
大型の動物は食物連鎖に対する影響も大きいので、動物全体が受けたダメージも相当のものだったと思われます。
このような人間の拡散・狩猟による大量絶滅の上に、現在の環境破壊があるわけですから、その影響は図りきれないわけです。
人類が拡散していった時代、世界の人類は、せいぜい数百万人程度しかいなかったはずですが、現在の世界人口は80億を超えており、相当の環境負荷がかかっていることは容易に想像できます。
実際に、環境依存度の高い両生類などは大ダメージを受けており、大半の種が絶滅の危機にあるそうです。
こういった問題に対し、人類全体で協力していこうという試みもありましたが、最近は環境破壊の問題よりも自国第一主義を掲げる人物が主要国家の大統領になり、このような国際機関から離脱するようなことも起こっているので、人類の協力は大きく後退しそうな雰囲気となっています。
動物ブログを書く身としては、動物たちが暮らしやすい地球になってほしいと願うばかりです。
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