2025年のノーベル賞受賞者も決まったということで、今回は動物の頭の良さに関わる話をしたいと思います。
『チンパンジーはニホンザルよりも頭が良く、人間はチンパンジーよりも頭が良い』、このことに多くの人は何の疑問も感じないと思います。
しかしこの場合、ノーベル賞を獲得した人も普通の人も皆同じ人間として扱われ、個々の差は関係なくなっているのです。
頭の良さの定義にもよりますが、動物学的な『種における頭の良さ』では個々の差などは加味されないわけです。
そして動物学的に言えば、人は新石器時代(およそ1万年前)から現在に至るまで頭が良くなっていないと考えられています。(少なくとも著しい変化はないと考えられる)
動物や進化が好きな人なら、動物の頭の良さを測る材料として、脳の大きさ(重さ)や体重当たりの脳の大きさで比較した資料を見たことがあるのではないでしょうか?
最大級の恐竜として有名なブラキオサウルスの脳容量が、150gから200gしかないみたいな話を聞いたことのある人も多いと思います。
人間の頭の良さを測る材料としても、同じヒト科動物の脳容量を比較して
オランウータン:400ml強
ゴリラ:500ml
チンパンジー:400ml弱
ボノボ:350ml
ヒト:1,400ml
という資料がよく使われますし、あるいは人類の進化として既に絶滅したヒト族を例に出し、
猿人(アウストラロピテクス):500ml
原人(ホモ・エレクトス):1,000ml
新人(ホモ・サピエンス):1,400ml
過去の人類よりも現生人類の脳容量が増え、頭が良くなっているというデータもよく用いられます。
いずれにせよ、1万年前の人も現在の人も種としては同じホモ・サピエンスなのですから、動物としての頭の良さが大きく変わるわけがないのです。
人類がまだ狩猟採集をしていた時代は、難しい文字や方程式よりも
どうやって獲物を捕らえるか?
どこに獲物がいるか?
食べられる植物は何か?
ということのほうが大事で、当時の人はこういった知識が現代人よりも遥かに高かったわけです。
新石器時代では、相対性理論よりも獲物を狩るための道具や罠を発明したほうが遥かに有意義だったことでしょう。
つまり、新石器時代の人と現代人には必要な知識の入れ替りが起こっただけで、別に現代人の頭が良くなったわけではないのです。
仮にタイムマシーンで1万年前の赤ん坊を現在の日本に連れてきて普通に育てた場合、他の日本人と変わらず日本語を話し日本語を書く何の変哲もない日本人として育つはずです。
その赤ん坊がノーベル賞を獲得する天才に育つ可能性だって0ではありません。
以上のように、現代人も1万年前の人も動物としての頭の良さに違いがないに等しいわけです。
人類がここまで進化できた最大の理由は、言葉や文字を使って他の人と知識を共有し、さらに過去の知識の積み重ねが可能になったためです。
この積み重ねによる知識の進化・発展が、過去の人よりも現代人が頭が良くなっているという誤認を生んでいるものと思われます。
アインシュタインが相対性理論を発見したことも、先人による科学的な知識の蓄積があったからに違いありません。
その蓄積された知識に天才のひらめきを加え、革新的な理論が生まれるわけです。
このひらめきは、はるか昔に石器や土器を発明したことと何ら変わらないはずです。
おそらく昔から超天才と言えるような人物がいて色々な発見や発明をしていたのでしょうが、現在より知識の蓄積が少なかったため今よりも見劣りした発見や発明に見えてしまい、無意識的に現代人は昔の人よりも頭が良いと感じてしまうのだと思います。
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